検索1ページ目に入れるかを書く前に知る方法

記事を1本書くには、早くても数時間かかります。その時間を使ったあとで「この検索では最初から無理だった」と気づくのが、いちばんもったいない失敗です。
この記事では、書き始める前に10分で終わる見積もりの手順を扱います。数値スコアの読み方や、その限界についてはキーワード難易度の調べ方と限界にまとめてあるので、ここでは手を動かす順番だけに絞ります。
書く前に見積もる意味
見積もりの目的は、当たり外れを予言することではありません。「明らかに入れない検索」を書く前に外すこと、それだけです。
検索結果には、記事がそもそも入れない場所があります。上位10件が公式サイトや商品ページで埋まっている検索がそれで、ここに記事を出しても土俵が違います。逆に、上位に個人の記事が数本混じっていて、そのうち何本かが更新の止まったページなら、入り込む余地はあります。
この差は、検索して10件を眺めれば見えます。見えるものを見ずに書き始めるから、あとで時間が消えます。
見積もりに使える材料
使える材料は、その検索の実際の上位10件と、自分のサイトの強さの2つです。
上位10件を実際に見る
候補のキーワードで検索し、上位10件を1件ずつ開きます。見るのは次の点です。
- ページの種類: 記事なのか、公式サイト・サービスページ・商品ページ・Q&A・ニュースなのか。サイト単位ではなくページ単位で見ます
- 記事が入る余地: 上位に記事が1本も無いなら、そこは記事の土俵ではありません
- 弱いページの有無: 更新が止まっている記事、内容の薄い記事、検索意図とずれている記事が混じっていないか
- 上位3件の顔ぶれ: 特にクリックが集まる位置に、入り込む余地があるか
- 投稿サイトの扱い: 知恵袋やnoteは、サイト全体が強くても投稿1本ごとの内容で競います。DAの数字どおりの強さとは限りません
- 指名検索でないか: 他社の会社名・サービス名そのものの検索は、その会社の公式サイトが勝つ土俵です
自分のサイトの強さと比べる
上位サイトのDA(Moz Domain Authority)と、自分のサイトのDAを並べます。DAはサイトの強さを表す指標で、自分のサイトについても調べられます。
大事なのは平均ではなく、「自分より弱いページが上位10件の中に何件あるか」です。1件もなければ、今のサイトでは厳しい検索です。2件も3件もあるなら、そこを置き換えにいく現実的な計画が立ちます。
競合の強さの調べ方そのものは、別の記事で詳しく扱います。
見積もりに使えない材料
見積もりのつもりで見てしまいがちだけれど、実は判断材料にならないものが3つあります。
検索数
検索数が多いことは、その検索が簡単だという意味ではありません。むしろ逆に働くことのほうが多く、多くのサイトが狙っている分だけ上位は固くなります。検索数は「入れたらどれだけ読まれるか」を測る指標であって、「入れるか」は測っていません。調べ方は検索ボリュームの調べ方にまとめました。
GoogleのAI要約(AI Overviews)が出ているかどうか
検索結果の上に要約が出ているかどうかは、あなたのページが1ページ目に入れるかどうかとは別の話です。要約の有無で入りやすさが決まるわけではないので、見積もりの材料にはなりません。
AI要約に引用されているかを観測する方法は週報AI、引用されやすい記事の書き方はヒトリデニが扱っています。ここで扱うのは、あくまで「どのキーワードで書くか」を決める入口までです。AI要約が広がるなかでキーワードの選び方が変わるのか変わらないのかは、「SEOはオワコン」と言われる時代のキーワード選定で扱っています。
自分のサイトの現在順位
そのキーワードでいま自分が何位かは、これから書く新しい記事が入れるかどうかを表していません。まだ書いていないページの順位は存在しないからです。現在順位は既存記事のリライト判断の材料であって、新規記事の見積もりには使えません。
10分で終わる見積もりの手順
まとめると、1キーワードあたり次の5ステップです。
- シークレットウィンドウで検索する(普段の検索履歴の影響を避けるため)
- 上位10件のドメインとページの種類をメモする(記事か、公式か、商品ページか)
- 上位10サイトのDAと、自分のサイトのDAを並べる
- 自分より弱いページが何件あるかを数える
- 上位3件に余地があるかを見る
そのうえで、次のように振り分けます。
| 状態 | 判断 |
|---|---|
| 記事が1本も入っていない/自分より弱いページが0件 | 見送る |
| 弱いページが1件、上位3件は固い | 様子見。ほかの候補を優先する |
| 弱いページが複数、上位3件にも余地がある | 書く |
この5ステップは、1キーワードなら10分ほどで終わります。問題は、候補が50語あれば500ページ分になることです。手作業でやりきれるのは、せいぜい10語前後でしょう。
カテルキーワードは、この確認をキーワードの件数分まとめて行う道具です。検索結果の上位10件を1件ずつ実査して、あなたのサイトが1ページ目に入れる見込みを判定し、勝算度(0〜100)と◎○△×の4段階の判定記号で返します。「上位の弱点」を開くと、根拠になった上位10件とそれぞれのDAが表で確認できます。判定はその日の検索結果に基づくスナップショットなので、時間が経ったら取り直します。
判定するのは道具でも、採用するか保留するか見送るかを決めるのは書き手です。上の表の振り分けを、自分の基準で持っておくことに変わりはありません。
選定全体の流れはブログのキーワード選定のやり方にまとめています。
よくある質問
見積もりはどのくらい当たりますか。
当たり外れを予言する作業ではありません。目的は「上位10件が公式サイトや商品ページで埋まっていて、記事が入る余地がない検索」を書く前に外すことです。入れる土俵かどうかは、上位10件を見ればかなりはっきり分かります。
シークレットウィンドウで検索するのはなぜですか。
普段の検索履歴やログイン状態が検索結果に影響することがあるためです。素の状態に近い並びを見たいので、シークレットウィンドウを使います。地域による違いが気になる場合は、その点も考慮して見てください。
自分のサイトのDAが低いうちは、何も書けないのでしょうか。
そんなことはありません。DAが低いサイトでも、上位に自分と同程度のページや更新の止まったページが混じっている検索はあります。狙う場所を選べば入り込めます。見積もりは、その場所を探すための作業です。
見積もりで「見送る」と判断したキーワードは、二度と書けませんか。
いいえ。検索結果は入れ替わります。以前に見送った検索が、半年後には空いていることがあります。見送りは永久の判断ではなく、その日の検索結果に対する判断です。
集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。
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