「共起語を入れないと上位に入れないのかな」 「ツールで30個くらい出てきたけど、これ全部使うの……」 「そもそも"きょうきご"で合ってる?」
キーワードの勉強をしていると、どこかで目にする言葉です。
先に答えを書きます。共起語は、書く前のキーワード選定では使いません。使うのは、書く語が決まって本文を書く段階です。選定でつまずいている人が共起語を調べても、決まらないものは決まりません。
とはいえ、言葉の意味を知らないまま飛ばすと、ツールの画面に出てきたときにまた止まります。共起語そのものは難しい概念ではなく、5分で理解できます。
理由は、共起語の出どころにあります。共起語は検索する人が打った語ではなく、すでに公開されているページの中にある語です。読者の言葉ではないので、読者がどこで迷っているかは映りません。
この記事では以下の3つを解説します。
- 共起語とは何か(読み方と、サジェスト・関連キーワードとの違い)
- 調べ方と、調べたあとに分かること
- キーワードを選ぶ段階で使えない理由と、では、いつ使うのか
読み終える頃には、共起語をどの工程で開けばいいかが分かります。
共起語とは、同じ話題の文章に一緒に出てくる語です
共起語とは、あるキーワードについて書かれた文章の中に、そのキーワードと一緒に出てくることが多い語のことです。読み方は「きょうきご」。「共起」は、2つの語が同じ文章の中に一緒に現れることを指します。
たとえば「キーワード選定」について書かれたページを何本か集めると、次のような語が高い頻度で出てきます。
- 検索ボリューム
- 検索意図
- 競合
- ロングテール
- 上位表示
どれも「キーワード選定」の言い換えではありません。その話題を説明しようとすると、自然に必要になる語です。共起語という言葉は、この「自然に必要になる語」をまとめて呼ぶために使われています。
共起語は語そのものの性質ではなく、集めてきたページの側の性質です。同じ「キーワード選定」でも、初心者向けの記事を10本集めた場合と、企業向けの記事を10本集めた場合では、出てくる語が変わります。
サジェスト・関連キーワードとの違いは「誰の言葉か」
共起語がまぎらわしいのは、サジェストや関連キーワードと並べて紹介されることが多いからです。3つの違いは、どこから取ってくるかにあります。
| 呼び方 | どこから取るか | 誰の言葉か |
|---|---|---|
| サジェスト | 検索窓に出る候補 | これから検索する人 |
| 関連キーワード | 検索結果ページの下 | 検索した人 |
| 共起語 | 上位ページの本文 | すでに記事を書いた人 |
サジェストと関連キーワードは、検索した人が実際に打ち込んだ語から作られます。だから「その語で調べる人がどれくらいいるか」という需要の話につながります。
共起語はそこが違います。すでに書かれた記事の中から取るので、そこに人数の情報はありません。「多くの記事がこの語を使っている」は分かりますが、「多くの人がこの語で検索している」ではないのです。
サジェスト・関連キーワード・再検索キーワードの3つの使い分けはサジェスト・関連・再検索キーワードの違いで扱っています。本記事の共起語は、その3つとは出どころが別なので、集める道具も使いどころも変わります。
共起語の調べ方
共起語を取る手順は、どのツールでも同じ形をしています。
- 調べたいキーワードを入力する
- ツールが検索結果の上位ページを取得する
- 各ページの本文から語を数える
- 出現の多い順に一覧で出す
無料で使えるものには、ラッコキーワードの共起語取得ツールなどがあります。使い方の流れはラッコキーワードの使い方にまとめました。
無料の範囲・取得できる回数・有料プランの条件は、サービス側の判断で変わります。この記事に数字を書き写すと読んだ時点で古くなるため、書きません。提供元の画面で、いまの条件を確認してください。
ツールが違っても結果が似るのは、どれも同じ検索結果を見ているからです。逆にいえば、上位10件が入れ替われば共起語も入れ替わります。一度取った一覧を保存して長く使うものではありません。
キーワードを選ぶ段階では、共起語は判断材料になりません
ここが本題です。共起語は、書く語を決める工程では役に立ちません。理由は3つあります。
1つめは、順番が逆だからです。共起語は上位ページの本文から取ります。つまり、狙う語が決まっていて、その語で検索した結果が手元にある状態でないと取れません。「どの語で書くか」を決めている段階では、まだ取る対象がありません。
2つめは、需要が映らないからです。先ほどの表のとおり、共起語は書き手の言葉です。100本の記事が同じ語を使っていても、その語を検索している人がいるとは限りません。書くかどうかの判断には、検索する人の側の数字が要ります。
3つめは、記事を分ける基準にならないからです。選定でいちばん迷うのは「この2つの語は1本にまとめるか、分けるか」です。ここを決めるのは検索意図で、判断は検索結果の上位10件を見て行います。共起語は上位10件の本文から作られるので、意図が違う2つの語でも、共起語は似た顔ぶれになります。
判断のしかたは検索意図の調べ方で扱っています。共起語の一覧を眺めて分けようとすると、そこで止まります。
「入れれば上がる」ではありません
共起語の紹介では「本文に含めると評価が上がる」という説明を見かけます。ここは慎重に見てください。
Google の検索セントラルには、スパムに関するポリシーとして「キーワードの乱用」という項目があります。そこには「キーワードの乱用とは、Google 検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです」と書かれています。同じページに、共起語という言葉は出てきません。
同じく検索セントラルの、コンテンツの自己点検を促すページには「Google が優先する文字数があるとどこかで聞いたか読んだかしたために、特定の文字数になるように記事を書いていますか(そのような設定は存在しません)」という問いが並んでいます。
語を並べる目的で本文を作れば、共起語であっても詰め込みになります。共起語の一覧を「チェックリスト」として使い、全部を本文に入れようとするのが、いちばん起きやすい失敗です。
では、いつ使うのか
使いどころは、書く語が決まったあと、本文の構成を作る段階です。
- 構成を書き終えたあとに、書き漏らした論点がないかを点検する
- 自分が使っている言葉が、その分野で通じる言い方かを確かめる
- すでに公開した記事を見直すとき、扱っていない話題を見つける
いずれも足りない話題に気づくための材料であって、語を埋めるための材料ではありません。一覧に出た語のうち、自分の記事で扱う理由がないものは、入れずに捨てて構いません。
どの語で書くかを決める工程そのものは、ブログのキーワード選定のやり方で、集める・絞る・選ぶの3段階に分けて説明しています。共起語が出てくるのは、その3段階が終わったあとです。
選定の側で上位10件を1語ずつ見る作業は、語が増えると手が回らなくなります。運営者が開発しているカテルキーワードは、集めたリストを貼り付けると語ごとに検索結果の上位10件を取得し、勝算調査の結果を返す道具です。共起語を取る機能はありません。
まとめ
共起語とは、あるキーワードについて書かれたページに一緒に出てくる語のことです。読み方は「きょうきご」で、上位ページの本文から取ります。
サジェストや関連キーワードが検索する人の言葉であるのに対し、共起語は書いた人の言葉です。この違いがそのまま使いどころの違いになります。書く語を決める工程では、順番が逆で、需要が映らず、記事を分ける基準にもなりません。
使うのは書く段階で、役目は「足りない話題に気づくこと」です。一覧を埋めるチェックリストとして使わなければ、素直に役に立つ道具です。
よくある質問
共起語の読み方を教えてください。
「きょうきご」と読みます。「共起」は2つの語が同じ文章の中に一緒に現れることを指す言葉で、そこから共に起こる語という意味で共起語と呼ばれています。
共起語とサジェストキーワードは何が違いますか。
取ってくる場所が違います。サジェストは検索窓に出る候補で、検索する人が打ち込んだ語から作られます。共起語は検索結果の上位ページの本文から取るので、すでに記事を書いた人の言葉です。そのため共起語には、その語を検索している人がどれくらいいるかという情報が含まれません。
共起語は無料で調べられますか。
無料で使える範囲があるツールがあります。ラッコキーワードの共起語取得ツールなどが該当します。ただし無料の範囲や取得できる回数はサービス側の判断で変わるため、提供元の画面で現在の条件を確認してください。
共起語を本文に入れると検索順位に反映されますか。
Google は共起語という言葉を使って説明していません。検索セントラルのスパムに関するポリシーにはキーワードの乱用という項目があり、ランキングを操作する目的でキーワードを詰め込むことが挙げられています。共起語の一覧をチェックリストとして全部入れようとすると、その詰め込みに近づきます。
キーワード選定の段階で共起語を調べる意味はありますか。
ほとんどありません。共起語は上位ページの本文から取るため、狙う語が決まっていない段階では取る対象がありません。また記事を1本にまとめるか分けるかの判断は検索意図で行いますが、意図が違う語でも共起語は似た顔ぶれになるため、分ける基準になりません。
集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。
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