競合サイトの強さの調べ方|上位10件を見るときのチェックポイント

「このキーワードは競合が強そうだから、やめておこう」という判断は、たいてい感覚で行われています。上位に見覚えのある社名が並んでいれば強そうに見えるし、知らないサイトばかりなら弱そうに見える。
けれど、実際に入れるかどうかは見た目とは別のところで決まります。この記事では、競合の強さを何で測るのか、そして上位10件を1件ずつ見るときに何を確認すればいいのかを整理します。
競合の強さは「サイト単位」と「ページ単位」で見る
競合の強さには、混同されやすい2つの層があります。
サイト単位の強さは、ドメイン全体が持つ力です。運営歴の長さ、外部から集めたリンクの量、サイト全体の規模などが効きます。一般に「ドメインパワー」と呼ばれているのはこちらです。
ページ単位の強さは、上位に出ている個々のページの中身です。そのページが何年前に書かれたものか、検索意図に答えているか、そもそも記事なのか商品ページなのか。
この2つを分けずに見ると、判断を間違えます。サイトが強くても、上位に出ているのが5年前に書かれて放置された記事なら、そこは入り込む余地がある場所です。逆にサイトが弱くても、検索意図にぴったり答えた新しい記事が上位にいれば、それを上回るのは簡単ではありません。
DA(Moz Domain Authority)で見るサイトの強さ
サイト単位の強さは数字で見られます。この記事では DA(Moz Domain Authority) を使います。Moz が公開している指標で、そのドメインが検索結果で上位に出やすいかを 0〜100 のスケールで表したものです。
同じような数値はツールによって呼び名が違いますが、複数の指標を混ぜると比較の基準がぶれます。どれか1つに決めて、最後まで同じ指標で比べてください。
調べ方
DA は Moz の無料ツールでドメインを入力すれば確認できます。調べるのは2種類です。
- 上位10件それぞれのドメインの DA
- 自分のサイトの DA
大事なのは2つ目です。競合の DA を単体で眺めても意味はありません。自分の DA と並べて、初めて「差」が見えます。
数字の読み方
DA は絶対評価ではなく、相対的な目安です。
| 見え方 | 読み方 |
|---|---|
| 上位10件の DA が自分より大幅に高い数字で揃っている | 正面から同じ内容で競うのは厳しい |
| 自分と近い数字のサイトが混じっている | 記事の中身で勝負できる範囲 |
| 自分より低いサイトが上位にいる | そのページは中身で上回れる可能性がある |
ここで「差がいくつ以上なら諦めるべきか」を知りたくなりますが、そこに固定の境界線はありません。検索の種類によって、DA の差が効きやすい検索と効きにくい検索があるからです。数字はあくまで材料のひとつとして扱ってください。
DA が高くても、そのとおりの強さとは限らない場合
例外があります。知恵袋や note のような投稿サイトです。サイト全体の DA は高く出ますが、上位に出ているのは投稿1本です。競う相手はサイトではなく、その投稿の中身になります。DA の数字どおりの強さとは限らない、という扱いをしておくと判断を誤りません。
上位10件を1件ずつ見るときのチェックポイント
DA を見たら、次は中身です。検索結果を開いて、上から順に1件ずつ確認していきます。見るのは次の4点です。
1. ページの種別
そのURLが何のページなのかを見ます。ブログ記事なのか、公式サイトのトップなのか、サービス紹介ページなのか、商品ページなのか、Q&Aなのか、ニュースなのか。
ここはサイト単位ではなくページ単位で見ます。大手メディアのドメインでも、上位に出ているのが記事ではなく一覧ページということはあります。
上位が公式サイトや商品ページで埋まっていれば、そもそも記事が入る枠がありません。この見分け方は個人ブログは検索上位に入れないのかで詳しく扱っています。
2. 弱いページが混じっていないか
上位10件のうち、次のようなページがあれば入り口になります。
- 更新が止まって内容が古くなっている記事
- 検索意図とズレている(別の話をしている)ページ
- 中身が薄く、見出しだけ並んでいるようなページ
1件でも見つかれば、「そこより良い記事を書けば上回れる」という具体的な目標になります。
3. 上位3件の顔ぶれ
1ページ目の中でも、クリックは上位3件に集中します。10位に入れる見込みがあっても、上位3件が強固に固まっていれば、実際に読まれる量は限られます。10件全体とは別に、上位3件だけを見ておくと期待値がずれません。
4. 検索意図が自分の書きたい内容と合っているか
上位10件が揃って同じ角度で答えているなら、それが検索者の求めているものです。自分が書きたい角度がそこから外れていると、良い記事を書いても評価されにくくなります。
実際に調べてみると、多くのキーワードで上位10件は企業サイトやSEOツールの提供元で占められています。個人ブログにとって厳しい検索が増えているのは事実です。だからこそ、10件のうちどこに隙間があるかを1件ずつ確かめる意味があります。
手作業でやる手順と、その重さ
ここまでの内容を手順にすると、キーワード1つあたり次の作業になります。
- 検索してシークレットウィンドウで上位10件を開く
- 10件それぞれのドメインの DA を調べる
- 自分のサイトの DA と並べて差を見る
- 10件それぞれのページ種別を判別する
- 更新が止まっている記事・薄い記事がないか中身を確認する
- 上位3件の状況を別途確認する
- 結果をメモに残す
1キーワードあたり5〜10分。丁寧にやれば、それだけの価値がある作業です。
問題は件数です。候補が100語あれば、それだけで10時間近くかかります。そして、この作業を終えて分かるのは「書くかどうか」だけで、記事はまだ1文字も書けていません。
現実には、途中で息切れして「たぶん大丈夫だろう」と感覚に戻ってしまうか、確認を省いて書き始めてしまうことになりがちです。
候補が多いときは、カテルキーワードのような道具でまとめて確認する方法もあります。貼り付けたキーワードごとに上位10件を実査して、上位サイトの DA とあなたのサイトの DA を比べ、1ページ目に入れる見込みを判定します。判定の材料は、この記事で挙げてきたものと同じ——上位10件の実査、DA の比較、ページ種別、弱いページの有無、上位3件の構成です。
なお、競合を見る作業に使う道具は、候補を集める道具や順位を追う道具とは役割が別です。何をどう組み合わせるかはキーワード選定ツールのおすすめ構成にまとめました。
上位10件から「1ページ目に入れるか」を見積もる考え方は検索1ページ目に入れるかを書く前に知る方法に、選定全体の流れはブログのキーワード選定のやり方にまとめています。
よくある質問
ドメインパワーはどうやって調べますか。
この記事ではDA(Moz Domain Authority)を使っています。Mozの無料ツールにドメインを入力すれば確認できます。調べるのは上位10件それぞれのドメインと、自分のサイトの2種類です。競合の数値だけを見ても判断はできず、自分の数値と並べて初めて差が見えます。
ドメインパワーの差がどれくらいあると勝てませんか。
固定の境界線はありません。DAの差が効きやすい検索と効きにくい検索があるためです。数字は材料のひとつとして扱い、上位10件の中に更新の止まった記事や検索意図とズレたページがないかを合わせて見てください。
サイト単位とページ単位は、どちらを優先して見ればよいですか。
両方を分けて見ます。サイトが強くても上位に出ているのが古い記事なら入り込む余地がありますし、サイトが弱くても検索意図に的確に答えた新しい記事が上位にいれば上回るのは簡単ではありません。片方だけで判断すると読み違えます。
知恵袋やnoteが上位にいる検索はどう見ますか。
投稿サイトはサイト全体のDAが高く出ますが、上位に出ているのは投稿1本です。競う相手はサイトではなくその投稿の中身になるため、DAの数字どおりの強さとは限らない、という扱いをしておくと判断を誤りません。
上位10件を1件ずつ見る作業は、どのくらい時間がかかりますか。
1キーワードあたり5〜10分が目安です。候補が100語あれば10時間近くかかる計算になり、しかもその時点で記事はまだ書けていません。件数が多いときは確認の一部を道具に任せる方法もあります。
集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。
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