「Semrushを開いたけれど、画面が多すぎてどこを見ればいいのか分からない」。登録した直後に、そう感じた方に向けた記事です。
Semrushが提供しているツールキットは、2026年9月の時点で公式の料金ページに8種類並んでいます。SEOだけでなく、リスティング広告、SNS、市場調査、実店舗向けの機能まで含まれています。
多機能であること自体は長所ですが、キーワードを選ぶという1つの目的から見ると、必要なのはそのごく一部です。全部を順番に触ろうとすると、選定に戻ってこられなくなります。
この記事では、キーワード選定で実際に開く画面はどれか、無料アカウントでどこまで試せるか、そして料金まわりで気をつける点を整理します。
個人ブログや小規模サイトで、導入するかどうかを判断したい方を想定しています。読み終えると、触る画面を絞ったうえで無料の範囲を試せます。まず、守備範囲の広さから確認します。
Semrushは守備範囲が広い — 選定で使うのは一部
Semrushは「SEOツール」というより、デジタルマーケティング全般の道具箱です。公式の料金ページには、SEO、リスティング広告、ディスプレイ・SNS・動画広告、市場とトラフィック、SNS運用、ローカル、コンテンツと、目的の違うツールキットが並んでいます。
キーワード選定に関係するのは、このうちSEOのツールキットに含まれる一部です。
| ツールキット | 主な用途 | 選定との関係 |
|---|---|---|
| SEO | 語の調査・競合調査・順位追跡・サイト診断 | ここだけ使う |
| 広告系 | 出稿状況やクリエイティブの調査 | 使わない |
| 市場とトラフィック | 業界動向・流入元の分析 | 使わない |
| SNS・ローカル・コンテンツ | 投稿管理・店舗情報・記事制作 | 使わない |
最初に「使わない列」を決めてしまうほうが、迷う時間が減ります。次は、登録せずに、あるいは無料のまま、どこまで触れるかを見ます。
無料アカウントで試せる範囲
Semrushには、上限つきの無料アカウントがあります。公式のよくある質問に、無料でも多くのツールを使えるが、データの取得や利用に制限がかかると書かれています。
公式に示されている上限は次のとおりです。
- 分析レポートのリクエスト:1日10回まで(有料プランでは数千回単位)
- 監視できるサイト:1つ
- 順位計測で追えるキーワード:10個
1日10回という枠は、主要なツール全体で共有されます。1つのテーマについて数語を試すには足りますが、候補を一覧で回すには足りません。
導入を決める前に画面の感触を確かめる、という用途であれば、この範囲で判断がつきます。実際にどの画面を開くかを次に書きます。
キーワード調査で実際に開く画面
選定で使うのは、大きく2つの画面です。語から候補を広げる画面と、1語の状況を見る画面です。
- キーワード概要:語を1つ入れて、検索数の目安と難易度の目安、上位に並んでいるページを見る
- キーワードマジックツール:軸になる語から候補をまとめて出し、条件で絞り込む
- オーガニック検索:ドメインを入れて、そのサイトが順位を取っている語を見る
このうち3つ目が、他のツールとの差が出るところです。語からではなくサイトから入れるので、「同じ読者を狙っているサイトが、どの語で読まれているか」を起点にできます。
一方で、ここで出てくる数字は推定値です。難易度の目安も、上位に並ぶサイト全体の強さから計算されたもので、あなたのサイトにとって難しいかどうかは別です。この性質は他のツールでも同じで、Ubersuggestの使い方でも同じ注意を書いています。
競合から語を取る使い方
Semrushを選定で使う価値は、語のリストではなくサイトを起点にできる点にあります。手順にすると次の4つです。
- 自分と同じ読者層のサイトを2〜3つ挙げる
- オーガニック検索の画面にそのドメインを入れる
- 順位を取っている語の一覧を眺め、自分が扱える範囲の語を拾う
- 拾った語について、実際の検索結果を開いて確かめる
4つ目を省かないでください。一覧に並んだ語は「そのサイトが取れている語」であって、あなたのサイトで取れる語ではありません。運営歴も被リンクも違うためです。
自分のサイト側の状態を見る手段は無料でも用意されていて、その線引きはAhrefsは無料でどこまで使えるかで扱っています。次は、有料に踏み込むときの注意です。
トライアルと料金で気をつけること
無料トライアルは用意されていますが、期間が終わると自動で課金される仕組みです。日本の総代理店の案内にも、有料オプション機能のトライアルは終了後に基本的に自動課金となる、と書かれています。
金額や条件は変わるため、申し込む前に公式のページで確認してください。そのうえで、押さえておきたい点を挙げます。
- クレジットカードの登録が必要:支払いは前払いで、カード払いが基本
- オプションが混ざることがある:トライアル中に申し込むと、オプションを含む金額で表示される場合がある
- 契約は最短1か月から:長期の縛りは無いと案内されている
試すこと自体は無料でできますが、止める操作を忘れると課金されます。カレンダーに終了日を入れてから始めるくらいでちょうどよいです。
個人ブログで導入を判断するなら、順序としては無料アカウントで画面を触り、3つの画面だけで1テーマ回してみて、足りなければ有料を検討する、という順が無理のない流れです。
道具全体をどう組み合わせるかはキーワード選定ツールのおすすめ構成にまとめてあります。集めた語のうちどれを書くかという判断は、運営者が開発しているカテルキーワードが担当します。語ごとに検索結果の上位10件を実際に取得し、あなたのサイトの強さと比べて勝算度を返す道具です。判定に使っているのは実際の検索結果で、検索数は見ていません。
こちらもキーワードを集める機能は持っていません。集めるのはSemrushのような道具の仕事で、その後ろを引き受ける役割です。選ぶまでの流れ全体はブログのキーワード選定のやり方にあります。
よくある質問
Semrushは無料で使えますか。
上限つきの無料アカウントがあります。公式のよくある質問によると、分析レポートのリクエストは1日10回まで、監視できるサイトは1つ、順位計測で追えるキーワードは10個までです。1日10回の枠は主要なツール全体で共有されます。画面の感触を確かめる用途には足りますが、候補を一覧で回すには足りません。条件は変わるため公式のページで確認してください。
無料トライアルは終わったらどうなりますか。
自動で課金される仕組みです。日本の総代理店の案内でも、有料オプション機能のトライアルは終了後に基本的に自動課金となると説明されています。申し込みにはクレジットカードの登録が必要で、支払いは前払いです。試すだけの場合は、終了日を控えてから始めてください。
キーワード選定ではどの画面を開けばよいですか。
語から候補を広げる画面と、サイトから語を見る画面の2種類です。具体的には、1語の状況を見るキーワード概要、候補をまとめて出すキーワードマジックツール、ドメインを入れて順位を取っている語を見るオーガニック検索の3つで足ります。広告やSNSのツールキットは選定では使いません。
SemrushとAhrefsはどちらを使えばよいですか。
無料の範囲の性格が違います。Ahrefsの無料は所有権を確認した自分のサイトが対象で、競合の分析は有料側です。Semrushの無料アカウントは回数と件数に上限がある代わりに、他人のサイトも調べられます。無料のまま競合を少しだけ見たいならSemrush、自分のサイトの点検を無料で続けたいならAhrefsが向いています。
競合が取っている語をそのまま書けばよいですか。
そのままでは書けません。一覧に並ぶのはそのサイトが順位を取れている語で、運営歴も被リンクも違うあなたのサイトで同じ結果になるとは限らないためです。拾った語については実際の検索結果を開き、どんなページが並んでいるかを確かめる工程を挟んでください。
集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。
無料ではじめる — 登録特典3クレジット