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検索ボリュームが少ないキーワードは書くべきか|判断基準は「勝算」との掛け算

三橋竜彰 公開 / 更新

検索ボリュームが少ないキーワードは書くべきか|判断基準は「勝算」との掛け算

検索ボリュームが月10や30のキーワードを見つけたとき、書くべきか迷います。少なすぎて意味がないようにも、競合が少なくて狙い目のようにも見えます。

結論から言うと、検索数の大小だけでは決められません。読まれるかどうかは「検索数」と「その検索で1ページ目に入れるか」の掛け算で決まるからです。この記事では、その掛け算をどう見るかと、少ないキーワードを採る/見送るの分かれ目を整理します。

「検索ボリュームが少ない=書く価値がない」ではない

まず、少ないキーワードが敬遠される理由は分かります。同じ手間で書くなら、たくさん検索されている語のほうが得に見えます。

ただ、その比較には抜けがあります。検索数が多い語は、上位に入れないことが多いという点です。

月1,000回検索される語の1ページ目に入れなければ、その記事から得られる読者は実質ゼロです。月30回の語で1ページ目の上のほうに入れば、毎月ある程度の人が読みます。0とわずかを比べれば、後者のほうが大きい。「検索数 × 入れる見込み」で見ると、順位が逆転することは普通に起こります。

なお、そもそも数字が出ないキーワードもあります。データが集計されていないだけで検索されていないとは限らないので、その扱いは検索ボリュームの調べ方で説明したとおりです。

判断は「検索数 × 勝算」の掛け算で考える

判断の形は単純です。次の2つを見て、掛け合わせます。

  1. 検索数: その語が月にどれくらい検索されているか
  2. 勝算: いまの自分のサイトで、その検索の1ページ目に入る見込みがあるか

2つ目が0に近ければ、1つ目がどれだけ大きくても結果は0に近づきます。逆に1つ目が小さくても、2つ目が高ければ読者は積み上がっていきます。

勝算のほうを見る手順は検索1ページ目に入れるかを書く前に知る方法にまとめました。上位10件を開いて、自分より弱いページがあるかを数えるだけです。

少なくても書くべきケース

検索数が小さくても、次のどれかに当てはまるなら書く価値があります。

上位10件に弱いページがある。 更新の止まった記事や内容の薄い記事が混じっているなら、置き換えにいけます。これが最も強い理由です。

検索意図が具体的。 「〇〇 エラー 直し方」「〇〇 と △△ 違い」のように、困っている状態や比べている状態が読み取れる語は、1人あたりの価値が高くなります。検索数10の具体的な語のほうが、検索数1,000の漠然とした語より役に立つことがあります。こうした複数語がつながった長い検索語の探し方と、狙える条件はロングテールキーワードの選び方にまとめました。

同じテーマの記事が他にもある。 1本では小さくても、同じテーマの記事が5本10本と集まると、まとまった流入になります。互いに内部リンクで結べるので、テーマ全体の評価にも効きます。まとめ方はブログのキーワード選定のやり方で扱っています。

競合がまだ書いていない。 新しい話題や、ニッチすぎて誰も手を付けていない語は、検索数が育つ前に置いておく価値があります。

見送るケース

反対に、検索数が小さいうえに次のどれかなら、見送ってかまいません。

上位が公式サイトや商品ページで埋まっている。 記事が1本も入っていない検索は、そもそも記事の土俵ではありません。検索数の多少に関係なく、書いても入れません。

サイトのテーマから外れている。 単発で取れても、サイト全体が何のサイトなのか分かりにくくなります。

同じ意図の記事をすでに持っている。 表記が違うだけの語で新しい記事を作ると、自分の記事同士で同じ枠を取り合います。既存記事に加筆するほうが効きます。

「目安」の考え方

「検索ボリュームは最低いくつ以上を狙うべきか」という問いには、共通の答えがありません。一律の足切りラインを決めると、上で挙げた「弱いページがある小さな語」を機械的に捨てることになります。

代わりに、次のように考えると運用しやすくなります。

検索数の規模見方
数百〜上位10件を先に確認する。入れないことが多いので、勝算のほうが決め手になる
数十上位に弱いページが1件でもあれば候補。意図が具体的なら優先度を上げる
10前後・数値なし単独では狙わず、同じテーマの記事群の一部として拾う

こうした検索数の小さい語は「スモールキーワード」と呼ばれます。1語ずつでは小さくても、束ねると効いてくるのがこの層の性質です。語を長くして具体性を上げる考え方は、別記事のロングテールキーワードの話につながります。

候補が増えて1語ずつ確認しきれなくなったら、カテルキーワードのような道具にまとめて任せる方法もあります。貼り付けたキーワードごとに上位10件を実査して、あなたのサイトが1ページ目に入れる見込みを判定します。検索数の取得と合わせれば、掛け算の両側を並べて見られます。

よくある質問

検索ボリュームは最低いくつ以上のキーワードを狙うべきですか。

共通の目安はありません。一律の足切りラインを決めると、上位10件に弱いページがある小さなキーワードまで機械的に捨てることになります。検索数の大小ではなく、その検索に入り込む余地があるかどうかで判断してください。

検索ボリュームが10のキーワードでも記事にする価値はありますか。

上位10件に自分より弱いページがあるなら価値があります。1本あたりの読者数は小さくても、同じテーマの記事が集まればまとまった流入になり、内部リンクで互いに支え合えます。逆に上位が公式サイトや商品ページで埋まっているなら、検索数に関係なく見送りです。

スモールキーワードとは何ですか。

検索数の小さいキーワードを指す言い方です。1語ずつでは流入が小さいものの、競合が少なく上位に入りやすい傾向があり、同じテーマでまとめて狙うことで効いてきます。

検索数が大きいキーワードは狙わないほうがよいのですか。

そうではありません。上位10件を見て入り込む余地があるなら、検索数は大きいほど有利です。問題は、検索数の大きさだけを見て余地の確認を省くことにあります。

集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。

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