カテルキーワード

ロングテール戦略とは|ブログで尾の合計を当てにしない理由

ブログ運営者:三橋竜彰 /

濃紺の地に「ロングテール戦略とは」と白い太字で大きく置いたアイキャッチ。左上に薄い水色でカテゴリ名「検索ボリューム・ロングテール」、左下に白でサイトのドメインが並び、左端に薄い水色の細い縦帯が上下いっぱいに通る。図やイラストはない。

「ロングテール戦略と聞いて、小さいキーワードをたくさん書けばいいと思っていた」

「でも、月10回しか検索されない語を100本書いても、アクセスは増えない気がする」

「もともとのロングテール戦略と、SEOで言うロングテールは同じものなのか」

先に答えを書きます。ロングテール戦略とは、少ししか売れない品を数多くそろえ、その合計で売上を立てる考え方です。ただし、この考え方をそのままブログの記事選びに持ち込むと、合わない点が1つあります。品を1つ並べる手間が、記事では軽くないことです。

このサイトが記事の候補として集めた170語で、検索数を足し合わせてみました。月50回以下の130語を全部足しても、いちばん大きい1語の3分の1ほどでした。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. ロングテール戦略が前提にしている条件
  2. 当サイトの170語で、尾の合計を測った結果
  3. ブログで尾の語を選ぶ理由を、合計ではなく勝ちやすさに置く考え方

読み終えると、「小さい語をたくさん書く」の根拠を、検索数の合計に頼らずに説明できるようになります。

ロングテール戦略とは、尾の合計で稼ぐ考え方

ロングテール戦略とは、売れる数の少ない品を数多くそろえ、その合計で売上を立てる考え方です。

品を売れる数の多い順に左から並べると、グラフは左端が高く、右へ低く長く伸びる形になります。右へ伸びる細い部分が動物の尾に見えるので、「ロングテール(長い尾)」と呼ばれます。

部分品の数1つあたりの売れる数
頭(左端)少ない多い
尾(右へ伸びる部分)非常に多い少ない

この戦略の狙いは、1つずつは小さい尾の部分を、まとめて拾うことです。頭の品は、多くの売り手が取り合います。一方で、尾の品は取り合う相手が少ないからです。

この戦略は、品を1つ増やす費用が小さいことを前提にしている

尾の合計で稼ぐには、条件が1つ要ります。品を1つ増やす費用が、その品の売上より小さいことです。

身近な例は、店の棚です。棚の広さには限りがあります。そのため、月に1つしか売れない品を置くと、よく売れる品を置く場所が減ってしまいます。

逆に、品を1つ増やしても場所も手間もほとんど増えない場合はどうでしょうか。売れる数の少ない品も、並べ続けられます。尾が長くなるほど、合計が積み上がるのです。

ブログでは、品を1つ増やす費用が小さくない

ブログに置き換えると、品は記事、売れる数は検索数です。ここで前提が変わります。記事は1本ごとに、調べる・書く・見直すの手間がかかるからです。

月に10回しか検索されない語でも、1本の記事を書く手間は、月1,000回検索される語とほとんど変わりません。

つまり、ブログでは品を1つ増やす費用が、その品の売れる数に比べて大きいということです。この条件で「尾を長くすれば合計が増える」と考えると、書いた本数のわりにアクセスが増えない状態になります。

このサイトの候補170語で、尾の合計を測りました

考え方の話だけでは形が見えないので、実際の数字で確かめました。運営者がこのサイトの記事の候補として集めた語のうち、検索数が付いている170語を、2026年10月2日に足し合わせたものです。検索数は、キーワードツールが返した1か月の検索回数の目安です。

区分語の数検索数の合計全体に占める割合
いちばん大きい1語1語6,60043%
月51回以上(上の1語を除く)31語6,60043%
月1〜50回130語2,23014%
月0回8語00%
合計170語15,430100%

月50回以下の130語を全部足しても2,230回で、いちばん大きい1語の3分の1ほどでした。語の数では全体の4分の3を占めていますが、検索数では14%にとどまります。

130語を全部記事にすると、130本ぶんの手間がかかります。それでも集まる検索数の合計は、1語の3分の1が上限です。尾の合計で頭に並ぶという形は、この数字では成り立っていません。

ただし、これは1つのサイトの候補で測った結果です。分野が変われば、分布も変わります。尾の合計を当てにして本数を積む前に、自分の候補でも一度足してみてください。

それでもブログで尾の語を選ぶ理由は、勝ちやすさ

合計が小さいなら、尾の語は書かなくていいのでしょうか。そうではありません。書く理由が「合計」から「勝ちやすさ」に変わるだけです。

いちばん大きい1語の6,600回は、上位に入れたときに初めて手に入る数字です。大きい語は取り合う相手が多く、上位に入るのは簡単ではありません。上位に入れなければ、検索数が大きくても記事にはほとんど人が来ません。

一方で、検索数の小さい語は、取り合う相手が少ないことがあります。上位に入れる見込みが高い語を選び、1本ずつ確実に読者を集めるのが、ブログで尾の語を選ぶ理由です。

考え方は2つに分けられます。

考え方尾の語を書く理由合わない点
合計で考える本数を積めば、合計が頭に並ぶ1本ごとの手間が大きく、合計も頭に届かないことがある
勝ちやすさで考える上位に入れる見込みが高い1語ずつ上位10件を見る手間がかかる

検索数の大小だけで書くかどうかを決めない考え方は、検索ボリュームが少ないキーワードは書くべきかで扱っています。

尾の語を選ぶときに見る3つ

勝ちやすさで選ぶなら、見るのは検索数ではありません。確かめることは3つあります。

  1. 上位10件を開いて、自分より弱いページがあるかを確かめる
  2. 1本の記事で答え切れる範囲かを確かめる
  3. 同じテーマで続けて書ける語かを確かめる

3つ目が、ブログで合計の考え方にいちばん近いところです。尾の語はばらばらに書かず、同じテーマで束ねてください。そうすると、記事同士を内部リンクでつなげられます。

それぞれの見方と語の探し方は、ロングテールキーワードの選び方にまとめました。語を束ねる手順は、キーワードのグルーピングで扱っています。

大きい語を捨てる戦略ではない

ロングテール戦略を「大きい語は避ける」と読むのも、ずれています。この戦略は頭を捨てる考え方ではありません。頭の品も売りながら、尾も拾う考え方です。

ブログでも、大きい語を書かないと決める必要はありません。ただし、大きい語は上位に入るまでに時間がかかります。そのため、先に尾の語で上位に入れる記事を積み、同じテーマの大きい語は後に回す順番が取りやすくなります。

検索数による呼び分けを足切りに使わない理由は、ビッグ・ミドル・スモールキーワードの違いで説明しました。

候補が増えると、1語ずつ開けなくなります

尾の語は数が多く、1語ずつ上位10件を開く作業はすぐに追いつかなくなります。130語あれば、見る上位10件も130語ぶんです。

運営者が開発しているカテルキーワードは、貼り付けた語ごとに上位10件を実査して、記事の土俵があるかどうかを判定します。勝ちやすさで尾の語を選ぶときの、1つ目の確認をまとめて済ませたいときの道具です。

上位10件の見方そのものは、検索1ページ目に入れるかを書く前に知る方法にまとめています。

まとめ

ロングテール戦略とは、少ししか売れない品を数多くそろえ、その合計で売上を立てる考え方です。この考え方は、品を1つ増やす費用が小さいことを前提にしています。

ブログでは、記事を1本増やす手間が小さくありません。当サイトの候補170語で測ると、月50回以下の130語を全部足しても、いちばん大きい1語の3分の1ほどでした。

そのため、ブログで尾の語を選ぶ理由は、合計ではなく勝ちやすさに置きます。上位に入れる見込みが高い語を選び、同じテーマで束ねて書いてください。

よくある質問

ロングテール戦略とは何ですか。

売れる数の少ない品を数多くそろえ、その合計で売上を立てる考え方です。品を売れる数の多い順に並べると、右へ低く長く伸びる部分ができます。この尾の部分をまとめて拾うのが狙いです。

ロングテール戦略とSEOのロングテールは同じものですか。

形は同じですが、前提が違います。ロングテール戦略は、品を1つ増やす費用が小さいことを前提にしています。ブログでは記事を1本増やす手間が小さくないので、尾の合計を当てにするより、上位に入れる見込みの高さで語を選ぶほうが合います。

検索数の小さい語をたくさん書けば、アクセスは増えますか。

本数だけでは増えにくいです。当サイトの候補170語で測ると、月50回以下の130語を全部足しても、いちばん大きい1語の3分の1ほどでした。上位に入れる見込みのある語を選び、同じテーマで束ねて書くことが前提になります。

ロングテール戦略をとるなら、大きい語は書かないほうがよいですか。

書かないと決める必要はありません。ロングテール戦略は頭を捨てる考え方ではなく、頭も売りながら尾も拾う考え方です。ブログでは、先に尾の語で上位に入れる記事を積み、同じテーマの大きい語は後に回す順番が取りやすくなります。

集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。

無料ではじめる — 登録特典3クレジット