「キーワードのリストはできた。でも、どれから書けばいいのか分からない」
「とりあえず検索数の大きい語から書き始めたら、3本目で止まってしまった」
「順番なんて気にせず上から書けばいいのでは、と思いつつ不安がある」
集める・束ねるを終えた人が、最後につまずくところです。
先に答えを書きます。優先順位は、検索数の多い順では決まりません。決めているのは3つで、勝てる見込みがあるか、束の中でどこに置く語か、いま書ける材料が手元にあるか、です。
この記事では以下の3つを解説します。
- 検索数の多い順に並べると、なぜ上のほうで手が止まるのか
- 優先順位を決める3つの見方
- 最初の1本に何を置くか(実際に並べた順番つき)
読み終える頃には、リストの上から何番目に手を付けるかが決まります。
「どれから書くか」は、リストができた時点では決まっていない
キーワードを集めて、意図の同じ語を束ねると、書くべき記事のリストができます。
ただしこの時点で決まっているのは何本書くかであって、どれから書くかではありません。束ねる作業は語と語を比べる作業なので、束どうしをどう並べるかは手つかずのまま残ります。
| 段階 | 決まること | 残ること |
|---|---|---|
| 集める | 候補の広さ | 実際に検索されているか |
| 束ねる | 1本にまとめる範囲 | 本数 |
| 数える | 何本書くか | どれから書くか |
束ねかたそのものはキーワードのグルーピングに、本数の出し方はSEOに必要な記事数は何本かにまとめてあります。この記事は、その先の1段です。
順番を決めないまま書き始めても記事は増えますが、増えかたが偏ります。あとから並べ替えようとすると、すでに書いた記事の中身に手を入れることになります。
検索数の多い順に並べると、上から3本で止まります
いちばんよく見る並べ方が、検索数の大きい順です。道具が数字を返してくれるので、そのまま降順に並べれば順番ができあがります。
この並べ方で起きることを、順に書きます。
1つめ。上のほうの語ほど、検索結果の上位が埋まっています。 検索数の大きい語は、それだけ多くの書き手が先に狙っています。上位10件を開くと、その領域を長く扱っているサイトが並んでいることが多く、始めたばかりのサイトが割り込む余地は小さくなります。
2つめ。上のほうの語ほど、検索した人の目的が割れています。 たとえば1語だけの短い語で検索する人は、意味を知りたい人・道具を探している人・やり方を知りたい人が混ざっています。1本の記事で全員に答えようとすると、どの人にも中途半端な記事になります。
3つめ。上のほうの語ほど、書くことが多くなります。 範囲の広い語は、扱う論点も広くなります。1本目に持ってくると、書き終えるまでに時間がかかり、その間サイトに記事が1本も増えません。
3本目で止まるのは、根気の問題ではありません。重い語を3つ続けて引いただけです。
優先順位は3つを掛け合わせて決める
順番を決めるときに見るものを、3つに分けます。掛け算なので、どれか1つが0に近い語は、他が高くても先頭には来ません。
1. 勝てる見込みがあるか
その語で検索した上位10件に、自分のサイトより弱いページが混ざっているかを見ます。投稿サイトの回答や、内容の薄いページが混ざっていれば、入り込む余地があります。逆に、その領域を専門に扱うサイトだけで10件が埋まっているなら、いま書く語ではありません。
この見かたはキーワード難易度の調べ方と限界で詳しく扱っています。
2. 束の中でどこに置く語か
束ねたグループには、広い語(親)と狭い語(子)が混ざっています。親を先に書きます。子から書くと、子の本文から送る先がまだ無く、リンクの置き場が決まりません。親と子の分けかたは集めた語を記事に割り当てる方法にまとめました。
3. いま書ける材料が手元にあるか
実際に使った、数えた、試した、という経験が手元にある語を先に書きます。同じ勝てる見込みなら、中身を厚くできるほうが先です。材料が無い語は、集める時間も書く時間に足し算されます。
| 見るもの | 高いと | 低いと |
|---|---|---|
| 勝てる見込み | 書けば読まれる可能性がある | 書いても届きにくい |
| 束の中での位置 | 親。他の記事の受け皿になる | 子。親が無いと置き場が決まらない |
| 書ける材料 | 中身を厚くできる | 調べる時間が上乗せになる |
3つのうち2つが高くても、材料がまったく無い語は先頭に置かないでください。書き始めてから止まるのは、たいていこの型です。
いちばん勝てそうな語より、束の親が先
ここが分かれ目です。3つを見ていくと、勝てる見込みがいちばん高い語が先頭に来そうに思えます。
ですが先頭に置くのは束の親です。理由は2つあります。
- 親が無いと、あとから書く子の記事が、どこへリンクを送ればいいか決まらない
- 親を1本書くと、その束に何を書くべきかが自分の中ではっきりする
親は範囲が広いぶん、勝てる見込みの判定では不利に出ることが多い語です。それでも先に置くのは、残りの記事の置き場所を作る役目があるからです。
そのうえで、束の中の子の順番は、勝てる見込みと材料の順で並べます。ここは素直に並べて構いません。
このサイトが実際に並べた順番
運営者がこのサイトを始めたときの並べかたを、そのまま書きます。2026年10月の時点で、この記事を入れて27本あり、6つの束に分かれています。
最初の日に出したのは10本で、当時あった5つの束すべてに散らしました。
| 束 | 最初の日に出した本数 |
|---|---|
| キーワード選定のやり方 | 1本 |
| 検索ボリュームの判断 | 3本 |
| 競合の強さの調べ方 | 2本 |
| 難易度と勝算の判定 | 3本 |
| 選定ツールの使い分け | 1本 |
1つの束を書き切ってから次の束へ、という並べ方をしていません。どの束にも入口がある状態を先に作り、そのあとで子を足しています。
もうひとつ書いておきます。このサイトが狙っている語のうち、検索数がいちばん大きい語の記事は、最初の10本に入っていません。書いたのは始めてから6週間あとです。
先送りにした理由は、この記事で挙げた3つのうち2つです。上位が埋まっていて、検索した人の目的も割れていました。その語は6つめの束の親になる語で、手前の5つの束に子を足すほうを先にしています。
迷った語は、先頭から外して置いておく
3つを見ても決まらない語は出てきます。勝てる見込みが中くらいで、材料も半分ある、という語です。
こういう語を先頭で悩むと、そこで手が止まります。決まらない語は、いったんリストの脇に置いてください。次の1本を書いているあいだに、書くかどうかが決まることがあります。
- 別の記事を書いているうちに、材料のほうが集まった
- 上位10件を見直したら、見落としていた弱いページがあった
- その語を受け持てる記事が、すでに書いたものの中にあった
3つめが起きたときは、新しく書かずに既存の記事で受けます。同じ意図の記事を2本持つと、自分の記事どうしで同じ枠を取り合うことになります。
上位10件を1件ずつ開いて比べる作業は、1語あたり5分から10分かかります。語が数十を超えると、そこが重くなります。運営者が開発しているカテルキーワードは、この確認を引き受ける道具です。貼り付けたリストの語ごとに検索結果の上位10件を取得し、あなたのサイトの強さと比べて勝算度を◎○△×で返します。判定に使っているのは実際の検索結果で、検索数は見ていません。
判定を見てどの語から書くかを決めるのは、道具ではなくあなたです。すぐに決まらない語は保留の箱に入れておけます。
選定の流れ全体はブログのキーワード選定のやり方にまとめてあります。
まとめ
キーワードの優先順位は、検索数の多い順では決まりません。検索数の大きい語ほど上位が埋まり、検索した人の目的が割れ、書くことも多くなるので、上から順に手を付けると手前で止まります。
見るのは3つです。勝てる見込みがあるか、束の中でどこに置く語か、いま書ける材料が手元にあるか。掛け算なので、1つでも0に近い語は先頭には来ません。
そのうえで、最初の1本は束の親です。勝てる見込みでは不利に出ることが多い語ですが、残りの記事の置き場所を作る役目があります。
決まらない語は脇に置いてください。次の1本を書いているあいだに、材料が増えたり、既存の記事で受けられると分かったりします。
よくある質問
キーワードの優先順位はどうやって決めますか。
3つを掛け合わせて決めます。1つめは勝てる見込みがあるか、2つめは束の中で親か子か、3つめはいま書ける材料が手元にあるかです。掛け算なので、どれか1つが0に近い語は、他が高くても先頭には来ません。検索数の多い順に並べるだけでは決まりません。
検索数の多いキーワードから書いてはいけないのですか。
いけないわけではありませんが、上のほうに重い語が並びます。検索数の大きい語は、上位が先に書いた人で埋まっていること、検索した人の目的が割れていること、書く範囲が広いことが重なりやすく、3本続けて引くと手が止まります。順番を後ろにするだけで、捨てる必要はありません。
最初の1本はどのキーワードにすればいいですか。
束の親になる語です。親は範囲が広いぶん、勝てる見込みの判定では不利に出ることが多い語ですが、あとから書く子の記事のリンク先になり、その束に何を書くかが自分の中ではっきりします。子から書くと、送る先がまだ無くリンクの置き場が決まりません。
優先順位を決めずに上から書くとどうなりますか。
記事は増えますが、増えかたが偏ります。特定の束だけが厚くなり、入口のない束が残ります。あとから並べ替えようとすると、すでに書いた記事の中身に手を入れることになるため、書き始める前に順番を決めておくほうが軽く済みます。
どうしても順位が決まらない語はどうすればいいですか。
いったんリストの脇に置いてください。次の1本を書いているあいだに、材料が集まったり、上位10件の見落としに気づいたり、すでに書いた記事でその語を受けられると分かったりします。最後の場合は新しく書かず、既存の記事で受けます。同じ意図の記事を2本持つと、自分の記事どうしで同じ枠を取り合います。
集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。
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