カテルキーワード

ニッチキーワードとは|狭いのは検索数ではなく主題のほう

ブログ運営者:三橋竜彰 /

ほぼ黒に近い濃紺の地に「ニッチキーワードとは」と白い太字で大きく置いたアイキャッチ。左上に薄い水色でカテゴリ名「検索ボリューム・ロングテール」、左下に白でサイトのドメインが小さく入る。図やイラストはない。

「ニッチなキーワードを狙えと書いてあるが、何がニッチなのか分からない」

「検索数の少ない語をニッチだと思って書いたら、誰も来なかった」

「ニッチキーワードの探し方を調べると、結局ロングテールの話に戻ってくる」

先に答えを書きます。ニッチキーワードとは、主題が狭い語のことです。狭いのは主題であって、検索数ではありません。検索数が少ない語と、語が長い語と、主題が狭い語は、重なることはあっても同じものではありません。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. 「ニッチ」という言葉に混ざっている3つの狭さ
  2. 主題の狭さだけが、上位の顔ぶれを変える理由
  3. 自分の持っている条件から、狭い主題を作る手順

ニッチキーワードとは、主題が狭い語

ニッチはもともと「すき間」を指す言葉です。キーワードに付けたときは、その語が扱っている話題の範囲が狭いという意味になります。

範囲の広い語と狭い語を並べると、違いが見えます。

語扱う範囲
キーワード選定選定という工程の全部
キーワードの優先順位選定のうち、順番を決めるところだけ
allintitle順番を決める材料の、さらに1つだけ

下に行くほど、その語が答えるべき問いが減ります。答えるべき問いが減ると、その問いを丸ごと引き受けたページを作りやすくなります。これがニッチな語を狙う理由です。

3つの狭さが混ざっています

ニッチという言葉が分かりにくいのは、候補を絞るときに使う3つの物差しが、同じ言葉で呼ばれているからです。

  1. 検索数が少ない。月間の検索回数の数字が小さい語
  2. 語が長い。単語を2つ3つとつないだ複合の語
  3. 主題が狭い。扱っている話題の範囲が限られている語

3つとも「小さい」「細かい」という印象を与えるので、まとめて呼ばれてしまいます。ただしそれぞれ別の物差しで測っていて、結果は一致しません。

検索数の少なさを見るのは検索ボリュームが少ないキーワードを書くべきかの判断、語の長さを見るのはロングテールキーワードの狙い方で扱っています。この記事は3つ目の、主題の狭さの話です。

3つは一致しません

一致しない例は、このサイトの記事の中にあります。

「共起語とは」は空白の入らない短い語ですが、扱う主題は共起語という1つの概念だけで、範囲は狭いほうです。逆に「キーワード選定 やり方」は2語をつないだ長い語ですが、選定の工程全体を指すので範囲は広いほうです。

語を長くすれば主題が狭くなる、という関係はありません。

検索数との関係も同じです。主題が狭くても、その主題に困っている人が多ければ検索数は出ます。主題が広くても、その言い方をする人が少なければ検索数は小さく出ます。検索数は主題の広さではなく、その言い方を打つ人が何人いるかを映した数字です。数字そのものの読み方は検索ボリュームの調べ方にまとめてあります。

主題が狭いと、上位の顔ぶれが変わります

3つの狭さのうち、検索結果の顔ぶれを変えるのは主題の狭さです。

主題の広い語を打つと、その主題を丸ごと扱っている大きなサイトが上に並びます。範囲が広いほど、その範囲を埋められるのは資源のあるサイトに限られるためです。

主題が狭くなると、事情が変わります。狭い主題は、大きなサイトにとっては1本の記事の中の1節にあたります。1節として書かれたものと、その主題だけで1本書かれたものが並んだとき、後者のほうが読者の問いに直接答えている状態になります。

狭い主題では、その主題だけを扱ったページが、大きなサイトの「1節」と競える形になります。

ただし、これは上位に入れることを意味しません。狭い主題でも、同じ考えで1本書いている人が先にいることはあります。実際の顔ぶれは語ごとに検索して確かめるしかありません。

このサイトの33本で、狭め方を数えました

考え方だけでは形が見えないので、運営者がこのサイトのブログ記事を全部開いて、主題をどう狭めているかを数えました。

狭め方本数
道具や機能の名前で狭めた7本
読者の立場で狭めた1本
狭めていない(工程や概念の一般語)25本
合計33本

道具や機能の名前で狭めた7本は、特定のツールの使い方や、1つの検索コマンドだけを扱った記事です。読者の立場で狭めた1本は、個人ブログという条件を語に含めています。

広い語と狭い語をどう並べるかは、選定の全体を扱うブログのキーワード選定のやり方で触れています。

自分の持っている条件から主題を狭める

探し方の話に進みます。ニッチな語は、広い語を眺めていても出てきません。自分がすでに持っている条件を語に足していくのが手順になります。

  1. 広い語を1つ置く。自分のサイトが扱っている主題の、いちばん大きい言い方を書き出します
  2. 自分の持っている条件を並べる。使っている道具、立場、扱っている対象、経験した場面など、その主題を絞れるものを挙げます
  3. 広い語に条件を1つずつ足す。組み合わせた語を候補として書き出します
  4. その語で1本書けるかを確かめる。書くことが1節ぶんしかないなら、狭めすぎか、条件の付け方がずれています

3で作った語は、そのままでは誰が打つか分からない状態です。検索数を測って、打っている人がいるかを確かめてから候補に入れます。測って数字が出なかった語の扱いは検索ボリュームが少ないキーワードの判断に書いてあります。

条件の付け方は、自分の外から借りてこないほうが続きます。人から聞いた条件は、書くときに中身が出てこないためです。

狭くしすぎると、別の問題が出ます

条件を2つ3つと重ねると、語はどんどん狭くなります。ここに行きすぎがあります。

条件を重ねすぎた語は、打っている人がいないまま残ります。

上位に強いサイトが並んでいないのは、勝ち目があるからではなく、誰も検索していないので誰も書いていないためです。この2つは検索結果の見た目が似ていて、開いただけでは区別がつきません。

見分けるには、条件を1つ外した語で検索数を測ります。外した語に検索数があって、重ねた語には無いなら、重ねた条件のほうが余分です。広い語と狭い語の間のどこを取るかはビッグキーワードとミドルキーワードの違いでも扱っています。

候補が増えると、1語ずつ開けなくなります

条件を組み合わせると、候補の語は数十から数百になります。ここまでの手順は、語が数個なら短時間で終わりますが、候補が増えると1語ずつ検索して上位10件を見る形では終わらなくなります。

運営者が開発しているカテルキーワードは、貼り付けた語ごとに上位10件を実査して、自分のサイトの強さを基準に勝算を判定します。判定の根拠を開くと上位10件のドメインと種別が並ぶので、狭めた語の顔ぶれが本当に変わったかをその場で確かめられます。

ただし道具が返すのは、その語で上位に入れる見込みまでです。どの条件で主題を狭めるかは、自分が何を持っているかの話なので、道具の外にある判断になります。

よくある質問

ニッチキーワードとは何ですか。

主題が狭い語のことです。扱っている話題の範囲が限られている語を指します。検索数が少ない語や、単語をつないだ長い語と混同されやすいのですが、測っている物差しが違うので結果は一致しません。検索数は、その言い方を打つ人が何人いるかを映した数字であって、主題の広さを表すものではありません。

ニッチキーワードとロングテールキーワードは同じものですか。

別のものです。ロングテールは語の長さ、ニッチは主題の狭さを指します。単語を2つ3つつないでも主題が広いままの語はありますし、短い1語でも主題が1つの概念に限られている語はあります。語を長くすれば主題が狭くなる、という関係はありません。

検索数が少ない語を選べば、ニッチを狙えますか。

狙えるとは限りません。検索数が小さい語の中には、主題は広いのに言い方が珍しいだけの語が混ざります。この種の語では上位に強いサイトが並んだままなので、検索数の小ささは勝ち目の根拠になりません。主題が狭いかどうかは、その語が答えるべき問いの数で見てください。

ニッチキーワードはどうやって探しますか。

広い語を1つ置いて、自分がすでに持っている条件を足していきます。使っている道具、立場、扱っている対象、経験した場面などが条件になります。組み合わせた語を候補として書き出したあと、検索数を測って、実際に打っている人がいるかを確かめてから候補に入れます。

狭くしすぎたかどうかは、どう判断しますか。

条件を1つ外した語で検索数を測ってみてください。外した語に検索数があって、条件を重ねた語には無いなら、重ねた条件が余分だった可能性が高くなります。上位に強いサイトが並んでいない状態は、勝ち目があるからではなく、誰も検索していないので誰も書いていないためにも起こります。

まとめ

ニッチキーワードとは、主題が狭い語のことです。狭いのは主題であって、検索数でも語の長さでもありません。この3つは同じ「小さい」という印象で呼ばれますが、別の物差しで測っているので結果は一致しません。

検索結果の顔ぶれを変えるのは、3つのうち主題の狭さだけです。狭い主題は大きなサイトにとって1本の記事の1節にあたるので、その主題だけで1本書いたページが競える形になります。

探すときは、広い語に自分の持っている条件を足していきます。作った語は検索数を測って、打っている人がいるかを確かめてから候補に入れてください。条件を重ねすぎた語は、上位が手薄に見えても、誰も検索していないために誰も書いていないだけ、ということが起こります。

集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。

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