カテルキーワード

指名検索とは|他社のサービス名が入った語を書くかどうかの決め方

ブログ運営者:三橋竜彰 /

濃紺の地に「指名検索とは」と白い太字で大きく置いたアイキャッチ。左上に薄い橙色でカテゴリ名「競合と勝ち目・難易度」、左下に白でサイトのドメインが並び、左端に薄い橙色の細い縦帯が上下いっぱいに通る。図やイラストはない。

「候補の一覧に、他社のサービス名が入った語がいくつも混じっている。これは書いていいのか」

「指名検索は避けたほうがいいと書いてある記事を読んだ。けれど実際に検索すると、他社のツールを紹介する記事が何本も上位にいる」

「他社の商品名を記事のタイトルに入れるのは、そもそも問題にならないのか」

先に答えを書きます。指名検索とは、会社名・サービス名・商品名そのものを打つ検索のことです。他社の指名検索を候補から落とすのは、選定の判断として正しいものです。ただし落とす対象は、名前そのものの語だけです。名前のうしろに使い方や無料のような語が付いた時点で、それは別の検索になります。

この記事では以下の3つを解説します。

  1. 指名検索が何を指すのか。自社の指名検索と他社の指名検索は別の話であること
  2. 他社の名前そのものの検索を、候補から落とす理由
  3. 落とさなくてよい形の見分け方と、書くと決めたあとの注意

書く前の見積もり全体の手順は検索1ページ目に入れるかを書く前に知る方法にまとめてあります。この記事は、その見積もりの手前で候補を1つ落とすか残すかを決めるための1段です。

指名検索とは、名前そのもので打たれる検索

指名検索とは、特定の会社名・サービス名・商品名を、そのまま検索窓に打つ検索のことです。指名キーワード、ブランドキーワードと呼ばれることもあります。

反対側にあるのが、一般名詞で打たれる検索です。同じ道具を探していても、打ち方でまったく別の検索になります。

打ち方種別
キーワード選定 ツール一般の検索
検索ボリューム 調べ方一般の検索
サービス名そのもの指名検索
サービス名 + ログイン指名検索

指名検索は、探しているものを名前で名指ししている検索です。名指しされた側が答えを持っているので、検索した人が求めているのは、まずその提供元が出している情報になります。

自分の指名検索と、他社の指名検索は別の話

ここを混ぜると話がこじれます。指名検索という言葉は、2つの違う文脈で使われます。

  1. 自分のサイト名やサービス名で検索されること。これは増やしていきたいもので、記事を書いて狙う対象ではありません
  2. 他社の名前で検索されている語を、自分の記事で狙うかどうか。こちらが選定の話です

この記事が扱うのは2のほうです。1は認知がついてきた結果として起きるもので、候補の一覧に並べて書くか書かないかを決めるものではありません。

他社の名前そのものの検索は、その会社の場所

候補に他社の名前そのものの語があったら、落として構いません。理由は競合が強いからではなく、検索した人が求めているものが、はじめからその会社に向いているからです。

名前だけで検索した人が次に開くのは、たいてい次のどれかです。

  • 提供元の公式サイトのトップページ
  • ログイン画面
  • 料金やプランのページ
  • ヘルプやよくある質問

第三者が書いた記事は、この4つのどれの代わりにもなりません。上位が動かないのは、公式のドメインが強いからというより、そこが答えそのものだからです。

数値のスコアでは、この種の検索を見分けられないことがあります。難易度スコアが表すのは平均的なサイトにとっての難しさで、そもそも記事の土俵かどうかは別の軸だからです。この切り分けはキーワード難易度の調べ方と限界で詳しく扱っています。

それでも他社ツールの記事が上位にいるのはなぜか

ここが混乱のもとです。指名検索は避けろと言われている一方で、他社のツールを扱った記事は現実に何本も上位にいます。

理由は単純で、上位にいる記事が狙っているのは名前だけの語ではないからです。打たれているのは、名前に読者の知りたいことが付いた語のほうです。

検索される語誰が答えを持っているか
サービス名だけ提供元
サービス名 + 使い方提供元と第三者の両方
サービス名 + 無料第三者のほうが書きやすい
サービス名 + 評判第三者だけ
サービス名 + 比較第三者だけ

下に行くほど、提供元が書きにくい話になります。自社の道具を他社と並べて欠点まで書くのは、提供元の立場では難しいことです。書きにくい話がある場所には、第三者の記事が入る余地が残ります。

使い方の解説も同じです。提供元は自社の機能を説明しますが、初めて開いた人がどこでつまずいたかまでは書きません。そこに1本ぶんの内容が残ります。

このサイトの31本を数えました

以上は考え方の話なので、実際にどうなっているかを数えました。運営者がこのサイトの記事の主キーワードと副次キーワードを全部出して、他社の固有名が入っている語を数えたものです。

語数
主キーワードと副次キーワードの合計121語
うち他社の固有名を含む語18語
うち固有名だけの語1語

固有名だけの1語は、サービスの正式名称を並べただけの副次キーワードでした。つまりこのサイトは、名前だけの語を主キーワードにした記事を1本も持っていません。

主キーワードに固有名が入っている記事は6本あり、6本とも同じ形をしています。

記事主キーワード
ラッコキーワードの記事名前 + 使い方
キーワードプランナーの記事名前 + 使い方
Ubersuggestの記事名前 + 使い方
Googleトレンドの記事名前 + 使い方
Semrushの記事名前 + 使い方
Ahrefsの記事名前 + 無料

6本のうち5本が使い方、1本が無料です。名前だけを主キーワードにしたものは1本もありません。実際の記事はキーワード選定ツールのおすすめ構成から一覧で見られます。

候補の中から見分ける3つの手順

やることは3つです。上から順に当てていくと、上位10件を開く前に半分は落とせます。

  1. 語を分けて、会社名・サービス名・商品名が入っているかを見る。入っていなければ、この記事の話ではありません
  2. その名前を語から外して、何か残るかを見る。残らなければ落とします。残ったなら3へ進みます
  3. 上位10件を開いて、第三者の記事が入っているかを見る。公式のページとヘルプだけで埋まっていれば落とします。使い方や比較の記事が混じっていれば、そこに入る余地があります

2までは語を見れば決まりますが、3は上位10件を開くまで分かりません。名前に語が付いていても、上位が提供元のヘルプで埋まっていることはあります。語の形だけで決め切らないでください。

3で見るものは、他の検索を見積もるときと同じです。上位が記事の土俵になっているか、入り込む隙間があるか。手順は検索1ページ目に入れるかの見積もりにまとめてあります。

書くと決めたあとに気をつけること

他社の名前を記事に出すこと自体は、ふつうに行われています。そのうえで、選定とは別に2つ気をつける点があります。

提供元が正本の事実を、書き写さない

料金・無料で使える範囲・回数の上限・プランの条件は、提供元の判断で変わります。記事に数字を書き写すと、読まれた時点で古くなっている可能性があります。

変わる数字を本文に固定すると、その記事は書いた日から古くなり始めます。

このサイトの6本でも、料金や無料枠のあるサービスを扱った4本には、条件は変わるため提供元のページで確認してほしいという一文が入っています。残る2本は無料の道具を扱っているので、料金の話そのものがありません。どこまで書いてどこから先を提供元に渡すかは、ラッコキーワードの使い方をまとめた記事が実際の書き分けになっています。

名前の表記を、提供元に合わせる

表記が揺れていると、探している読者に届きません。大文字と小文字、カタカナ表記の有無、サービス名と会社名の違いは、提供元のページで確認してから決めてください。記事の中で表記を統一するところまでが1組です。

候補が増えると、1語ずつ開けなくなります

ここまでの手順は、1語なら数分で終わります。重くなるのは語の数が増えたときで、候補が50語あれば、そのうち何語が他社の名前を含むかを見て、残った語について上位10件を開くことになります。

運営者が開発しているカテルキーワードは、この見分けを判定の一部として持っています。貼り付けたリストの語ごとに検索結果の上位10件を実査し、他社の名前そのものを指す検索は、記事の土俵ではないものとして判定から外します。判定の根拠を開くと、上位10件それぞれのドメインと種別が並ぶので、落とした理由を自分の目で確かめられます。

見分けるところまでは道具でも、その語で書くかどうかを決めるのは書き手です。提供元が書けない話を自分が書けるかどうかは、上位10件の一覧には出てきません。

選定全体の流れの中でこの判断がどこに入るかは、ブログのキーワード選定のやり方にまとめています。

まとめ

指名検索とは、会社名・サービス名・商品名そのものを打つ検索です。名指しされた提供元が答えを持っているので、第三者の記事が入る余地はほとんどありません。候補にあれば落として構いません。

ただし落とす対象は、名前だけの語に限ります。名前のうしろに使い方・無料・評判・比較のような語が付くと、提供元が書きにくい話が出てきて、そこに記事の余地が生まれます。実際このサイトは、他社の固有名を主キーワードにした記事を6本持っていて、6本とも名前に使い方か無料が付いた形です。名前だけの語を主キーワードにした記事は1本もありません。

見分ける手順は3つです。語に名前が入っているかを見る。名前を外して何か残るかを見る。残ったものについて上位10件を開き、第三者の記事が入っているかを見る。2番目までは語の形で決まり、3番目は検索結果を開くまで分かりません。

書くと決めたら、提供元が正本の事実は書き写さず、名前の表記を提供元に合わせる。この2つを守れば、他社の名前が入った語は普通の候補として扱えます。

よくある質問

指名検索とは何ですか。

特定の会社名・サービス名・商品名そのものを検索窓に打つ検索のことです。指名キーワード、ブランドキーワードと呼ばれることもあります。一般名詞で打たれる検索と違い、探しているものを名前で名指ししているため、検索した人が求めているのは、まず名指しされた提供元が出している情報になります。

他社のサービス名が入ったキーワードは書かないほうがよいですか。

名前だけの語は落として構いません。検索した人が開くのは提供元の公式サイト、ログイン画面、料金ページ、ヘルプのいずれかで、第三者の記事はその代わりになりません。一方で名前のうしろに使い方や無料のような語が付くと別の検索になり、提供元が書きにくい話が出てくるため、記事の余地が残ります。

落とすかどうかは、どう見分ければよいですか。

3つの手順で見ます。第一に、語を分けて会社名やサービス名が入っているかを見ます。第二に、その名前を語から外して何か残るかを見て、残らなければ落とします。第三に、残った語については上位10件を開き、提供元のページとヘルプだけで埋まっているか、使い方や比較の記事が混じっているかを確かめます。

他社の商品名を記事のタイトルに入れても問題ありませんか。

他社の名前を記事に出すこと自体は、ふつうに行われています。気をつける点は2つで、料金や無料の範囲のように提供元の判断で変わる事実を書き写さないことと、名前の表記を提供元のページに合わせて統一することです。変わる数字を本文に固定すると、その記事は書いた日から古くなり始めます。

自分のサイト名で検索されることも指名検索ですか。

同じ言葉が使われますが、選定の話とは別です。自分のサイト名やサービス名で検索されることは認知がついてきた結果として起きるもので、記事を書いて狙う対象ではありません。候補の一覧に並べて書くか書かないかを決めるのは、他社の名前で検索されている語のほうです。

集めたキーワードリストを貼るだけで、検索上位10件とあなたのサイトを比較し、1ページ目に入れる可能性(勝算度)を◎○△×で判定します。

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